競争政策研究所

将来の研究所を目指して、独禁法、競争法、競争政策関連の考察をしています。

介護に関する公取委報告書について(1)

9月、公取委は介護に関する報告書を公表しました。

(平成28年9月5日)介護分野に関する調査報告書について:公正取引委員会

 

具体的には以下の点について検討がなされています。

[1]多様な事業者の新規参入が可能となる環境

[2]事業者が公平な条件の下で競争できる環境

[3]事業者の創意工夫が発揮され得る環境

[4]利用者の選択が適切に行われ得る環境

 

今回の報告書の内容は、必ずしも政治家の支持を得られていない模様です。

なかでも、「[3]事業者の創意工夫が発揮され得る環境」に関する「混合介護」について、批判があるようです。

自民PT:「混合介護」反発 唐突な容認論「中身知らぬ」 - 毎日新聞

共産党からも反対の声があります。

主張/「混合介護」論議/公的制度に大穴を開ける危険

 

また、「[1]多様な事業者の新規参入が可能となる環境」についても反対論が示されています。

特養への参入規制撤廃論に反対する

 

対して、公取委の報告書を評価する意見もあります。

介護事業を飛躍的に伸ばす、公取委の画期的提言|医療・介護 大転換|ダイヤモンド・オンライン

 

介護サービスについては、規制改革推進会議でも議論されている模様です。

第3回医療・介護・保育ワーキング・グループ 議事次第 : 規制改革 - 内閣府

 

今回の記事はあまり内容がありませんが、今後、介護に関してもフォローしようと考えています。