データと競争政策:デジタルカルテル
今回の記事は非常に短いです。
経済産業省の「第四次産業革命に向けた競争政策の在り方に関する研究会」(第1回)の資料
第四次産業革命に向けた競争政策の在り方に関する研究会(第1回)‐配布資料(METI/経済産業省)
では、下記のとおり、「デジタルカルテル」について言及があり、議論されています。
ビッグデータが競争法執⾏に対して持つ意味
4.デジタルカルテルの出現
例えば、事業者が共通の価格決定アルゴリズムを使⽤すれば、市場データに基づいて価格調整が 可能となる。また、AIを⽤いて利益最⼤化アルゴリズムを組むことで黙⽰の共謀が可能。
出典:経産省事務局説明資料P4
http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/sansei/daiyoji_sangyo_kyousou/pdf/001_04_00.pdf
他方、公取委の検討会(第1回)の資料では、次のとおり、「デジタルカルテル」について取り扱わないことが明記されています。
出典: 別紙3「ビッグデータに関する海外当局の事例と議論」P2
http://www.jftc.go.jp/cprc/conference/index.files/170120data06.pdf
この相違点の背景は何か、報告書といった成果物にどのような影響があるか、注視したいと思います。